ジムトンプソンの家

ジムトンプソンの家

ジムトンプソンは、東南アジアの他のどの人とも違っていた。

彼はアメリカ人、元建築家、引退した陸軍将校、1回限りのスパイ、シルク商人でもありアンティークの有名なコレクターでもあった。

 

彼の宝物のほとんどが、タイに来た後に集めたものである。

彼はシルクの会社を起こしているが、同時にまた国際的にはまだよく知られていなかった東南アジアの美術品コレクターとなった。

タイだけではなく、ビルマ、カンボジア、ラオスなどへ買い付けのために旅行し、仏教と世俗アートの一大コレクションを作った。

 

1958年、彼は建築の成果の頂点にあるものを始めた。それが、彼のオブジェを展示する新しい家の建設である。

百年ほども古いアップカントリーハウスの一部を使い、6つあるタイの住居の再建築を含む傑作を作り上げた。

 

IMG_2836

IMG_2827

 

ユニットのほとんどが解体され、アユタヤから川で運んできたが、最大の織工作業所(現在はリビングルーム)は、Bangkruaから運ばれた。完成後、彼は過去に収集したアイテムで家の中を満たしていった。

中国の青と白の明片、ベルギーのガラス、カンボジアの彫刻、ビクトリア王朝のシャンデリア、ベンジャロンの土器、タイの石の画像、ビルマ彫像、そして、かつてタイ国王ラーマ5で使用されたダイニングテーブルなどを飾っている。

この大邸宅を完成させるために、ほぼ1年かかっっている。

 

IMG_2832

IMG_2833

 

現在は博物館となり、「ジムトンプソンの家」と呼ばれ、最も人気のある観光地のひとつとなっている。

家屋は西洋の影響を受けた、伝統的なタイ建築を組み合わせた造りになっている。

 

IMG_2822

IMG_2825

 

敷地は現在、トンプソン氏のコレクションからの宝物の多くを展示する博物館のショーケースとしての役割を果たしている。

ジムトンプソンブランドの商品を販売する小売店は入り口付近に位置し、博物館はこの建物の上方に位置している。

入り口の建物の近くには、美味しいタイ料理を提供するレストランもある。

 

IMG_2849

 

公共機関(BTS)、もしくはタクシーなどで行くことができ、午前9時から午後5時まで毎日オープンしており、一般向けにガイド付きツアーも午後5時まで営業されている。

 

ジムトンプソンとは – 関連記事

ジムトンプソンのブランド理念とその世界的認知度

ジムトンプソンのブランド理念とその世界的認知度
ジムトンプソンの創業した会社は、主に3本の柱でそのブランドを築いてきた。第一には、創業者ジムトンプソンにまつわる神話。第二には、西洋の現代的なデザインと結びついたタイの伝統と文化遺産の独特なブレンド。第三には、単なる家内工業製品からライフスタイルコンセプトへのブランドの昇華である。

Read more ...

ジムトンプソンブランドの現在

ジムトンプソンブランドの現在
ジムトンプソンは、強力な国際的ライフスタイルブランドとして成長する大きな可能性を秘めた、よく知られたアジアのブランドの1つである。絹織物やアパレル、アクセサリー、最新の一般家庭用家具としても知られ、その品質やデザイン、アジア的センスは、タイの王族によって認められた数少ないブランドの1つとなっている。

Read more ...

ジムトンプソンとタイシルクの出会い

ジムトンプソンとタイシルクの出会い
ジムトンプソン(1906年3月21日生)は、1950年代と1960年代にタイのシルク産業の活性化を支援したアメリカ人として知られる。晩年、彼は失踪することになるが、当時の彼はアジアに住んでいる最も有名なアメリカ人の一人だった。現在では、タイシルクの代名詞のように使われているジムトンプソン。

Read more ...

【ジムトンプソンの素材】タイシルクとは

【ジムトンプソンの素材】タイシルクとは
タイシルクはタイの蚕の繭(まゆ)から製造される。主にタイの東北地方コラート地域出身のタイ織工によって、桑の葉の上で毛虫は育てられる。コラートはタイのシルク産業の中心地となっている。今日、タイシルクは、ユニークなパターンや色を持つ、他とは異なる製造工程を経て製造されるとして、非常に有名となっている。

Read more ...