ジムトンプソンは、東南アジアの他のどの人とも違っていた。
彼はアメリカ人、元建築家、引退した陸軍将校、1回限りのスパイ、シルク商人でもありアンティークの有名なコレクターでもあった。
彼の宝物のほとんどが、タイに来た後に集めたものである。
彼はシルクの会社を起こしているが、同時にまた国際的にはまだよく知られていなかった東南アジアの美術品コレクターとなった。
タイだけではなく、ビルマ、カンボジア、ラオスなどへ買い付けのために旅行し、仏教と世俗アートの一大コレクションを作った。
1958年、彼は建築の成果の頂点にあるものを始めた。それが、彼のオブジェを展示する新しい家の建設である。
百年ほども古いアップカントリーハウスの一部を使い、6つあるタイの住居の再建築を含む傑作を作り上げた。
ユニットのほとんどが解体され、アユタヤから川で運んできたが、最大の織工作業所(現在はリビングルーム)は、Bangkruaから運ばれた。完成後、彼は過去に収集したアイテムで家の中を満たしていった。
中国の青と白の明片、ベルギーのガラス、カンボジアの彫刻、ビクトリア王朝のシャンデリア、ベンジャロンの土器、タイの石の画像、ビルマ彫像、そして、かつてタイ国王ラーマ5で使用されたダイニングテーブルなどを飾っている。
この大邸宅を完成させるために、ほぼ1年かかっっている。
現在は博物館となり、「ジムトンプソンの家」と呼ばれ、最も人気のある観光地のひとつとなっている。
家屋は西洋の影響を受けた、伝統的なタイ建築を組み合わせた造りになっている。
敷地は現在、トンプソン氏のコレクションからの宝物の多くを展示する博物館のショーケースとしての役割を果たしている。
ジムトンプソンブランドの商品を販売する小売店は入り口付近に位置し、博物館はこの建物の上方に位置している。
入り口の建物の近くには、美味しいタイ料理を提供するレストランもある。
公共機関(BTS)、もしくはタクシーなどで行くことができ、午前9時から午後5時まで毎日オープンしており、一般向けにガイド付きツアーも午後5時まで営業されている。